FXにおけるトレード手法はとても数が多く、一人で全て調べて勉強するのはかなり無謀と言えます。
そこで今回は今年でトレード13年目の一条さんと協力して、トレード手法とその解説をこの1記事にまとめました!
この記事さえあれば、あなたはトレード手法について網羅的な存在になれるはずです。
目次から見たい場所へ飛んでいただけたら幸いです。
他にも辞書形式で紹介している用語集や初心者に向けたトレード手法の紹介もあるのでぜひ参考にしてください!
あ行から始まるトレード手法
インジケーター取引
インジケーター取引は、FXトレードにおいてチャート上に表示される指標(インジケーター)を使用して、取引のタイミングを決定する手法です。
インジケーターは、過去の価格データから未来の価格変動を予測するためのツールで、多くの種類があります。
インジケーター取引をするには、まずチャート上に表示されるインジケーターを選びます。
たとえば、RSI(Relative Strength Index)インジケーターは過去の価格データから、買われすぎか、売られすぎかを示します。
これに基づいて売買を行うことができます。
他にも、移動平均線やボリンジャーバンドなど、様々なインジケーターがあります。初心者には、使いやすいインジケーターを選んで、自分に合ったトレードスタイルを見つけることが重要です。
またインジケーターを使う際には、基本的に1つのインジケーターだけでなく、他のインジケーターと組み合わせたり自分の目でチャートを見ながら判断をすることも重要です。
ウエイトオフバランス取引
ウエイトオフバランス取引は、減らすことと増やすことを繰り返しながら、損益を最小化する取引手法です。
基本的に買いポジションに対して売りポジションを、売りポジションに対して買いポジションを取り入れることで、資産のバランスを保ちます。
例えば、某通貨ペアについて買いポジションを持っている場合、その通貨ペアの価格が上昇し続けると、損失が大きくなる可能性があります。
そこで、一定の価格で売りポジションを取り入れることで、損失を最小化することができます。
ただし、損失を最小にするために取り入れる売りポジションもリスクを伴っているので、トレードに対するリスクに対して、自己のリスク許容度を明確に把握し、常にリスク管理を行っていくことが大切です。
ウエイトオフバランス取引は、初心者にも適したトレード手法ですが、まだ未経験の方には理解しにくい可能性があります。必要に応じてトレードの基礎知識を学び、自己のリスク許容度を把握することが大切です。
ウエイトオフバランス取引をする際には、適切なストップロスの設定や、取引のタイミングを決定するためのテクニックを学ぶことが必要です。
自分のリスク許容度に合わせた、取引の手数料やスワップポイントなども考慮しましょう。
エントリーポイント取引
エントリーポイント取引とは、FXトレードでの買い入れまたは売り手法のことを指します。
つまり、取引を開始する時期や条件を決定することです。
単純に「適切なタイミングで取引を開始すること」を意味します。
例えば、「通貨ペアの相対的な値動きが予想した通りだと判断した場合に、買い入れまたは売りを行う」というトレードの基本動作のことです。
例えば、ドル/円の通貨ペアが1ドル=110円から1ドル=105円に下落した場合に、1ドルを105円で買い入れることがエントリーポイント取引の例です。
反対に1ドル=120円から1ドル=125円に上昇した場合に、1ドルを125円で売り出すこともエントリーポイント取引になります。
エントリーポイント取引は、資金管理やリスク管理に重視される手法であり、取引を開始する時期や条件を正確に決定することで、より良い収益を得ることができます。
オシレーター取引
オシレーター取引とは、FXトレードで市場の波動を分析し、それに基づいて取引を行う手法のことを指します。
FXトレード初心者の方にもわかりやすいように言い換えると「市場の変動を指標として取引を行うこと」を意味します。
オシレーター取引は、市場の波動を表す指標(MACDやRSIなど)を使用して、市場の変動傾向を分析します。
例えば、MACDは移動平均線のクロスを指標として、上昇トレンドか下降トレンドかを判断します。
これに基づいて、買い入れまたは売りを行うことで収益を上げることができます。
オシレーター取引は市場の変動を分析するために指標を使用するため、より正確な取引をすることができるとされています。 ただし、市場の変動は不確定なので、指標に基づいた取引にも失敗する可能性がある点には注意しましょう。
また、オシレーター取引は、市場の変動を分析するために指標を使用するため、より正確な取引をすることができるとされています。ただし、市場の変動は不確定なので、指標に基づいた取引にも失敗する可能性がある点に注意が必要です。
さらに指標に基づいた取引は、多くの人が使用しているため、多く使われている指標を使って取引することはメリットにも繋がります。
なぜなら多くの人がその指標を使って取引するということは、多少なりともその価格に影響する可能性があるからです。
さまざまなトレード方法を試してみるのが良いかも知れません。
か行で始まるトレード手法
カイバ指数取引
カイバ指数取引は、FXトレードにおいて、特定の通貨の価値を示す指数を使用して取引を行う手法です。
その指数はカイバ・指数 (Kaufman Adaptive Moving Average)と呼ばれており、過去の価格データから未来の価格変動を予測するためのインジケーターです。
カイバ指数は、移動平均線の一種で、過去の数日間の価格の変動を考慮し、それに合わせて自動的に平均線が変化するため、市場の変動に合わせた取引を行うことができます。
カイバ指数取引は、チャート上に表示されるカイバ指数を見て、買いの時期か売りの時期かを判断します。
たとえば、カイバ指数が上昇している場合は買いのタイミングとなり、下降している場合は売りのタイミングとなります。
とてもシンプルな指数取引手法なので、初心者にはおすすめです。
取引に使用するカイバ指数のパラメーターを調整することで、トレードに適した設定を見つけることができます。
ただし、カイバ指数は過去の情報を基にしているため、未来の価格変動を100%正確に予測することはできない点に注意が必要です。
また、インジケーターを使った取引は一つのアイデアの一部として考えるようにし、他の要因も考慮した上で取引をすることが大切です。
グラフ分析取引
グラフ分析取引(Chart Analysis Trading)は、FXにおいて、過去の株価や為替レートの変動をグラフ化し、それを分析して将来の変動を予測する取引方法です。
この方法は、技術分析(Technical Analysis)の一部とも言われます。
グラフ分析取引では、過去の株価や為替レートの変動データを使用して様々な指標やパターンを算出します。それらの指標やパターンを利用し見比べることで、将来の変動を予測します。
例えば、移動平均線、ボリンジャーバンド、フェデレーションチャネルなどがあります。
グラフ分析取引は、トレーダーが自身で分析し、予測し、取引を行うため、取引に対する責任は全てトレーダーにあります。FX初心者には、より経験豊富なトレーダーにアドバイスを貰うことをお勧めします。
また、このようなグラフ分析取引の方法は人間が書いたものです。様々な指標やアルゴリズムが存在し、それらが用いられることで市場の予測が行われます.
グリッドトレード
グリッドトレードは、同じ通貨ペアに対して、買いポジションと売りポジションを組み合わせて取引を行う手法です。
このような取引を繰り返すことで、買い売りのスプレッドの差を収益とし、リスクを分散させる手法です。
具体的には、買いポジションと売りポジションを特定の価格間隔で設定し、価格がその間隔を移動するたびにポジションを取り替えることで、収益を上げることを目的にします。
使用例:EUR/USDの通貨ペアを取引する場合
1.20から1.22までの価格間隔でグリッドを設定します。そこで、1.20から1.21までの価格に対して買いポジションを、1.21から1.22までの価格に対して売りポジションを設定します。
価格が1.20から1.21に上昇すると、買いポジションが収益を上げます。
そして、1.21から1.22に上昇した場合には売りポジションが収益を上げます。
このように、買い売りのスプレッドの差を収益とし、リスクを分散させることが目的です。
グリッドトレードは、市場の価格が大きく動いた場合に効果を発揮するため、大きな動きが予想される市場や通貨ペアに適した手法となります。
ただし、グリッドトレードはリスクも大きくなるため、取引に対するリスクに対して自己のリスク許容度を明確に理解し、リスク管理を行うことが重要です。
例えば、ストップロスを設定し、決められた損失範囲を超える場合にはすぐにポジションを決済することで、損失を最小限に抑えることができます。
また、大きな価格変動が予想される際には、複数の通貨ペアをトレードし、リスクを分散させることも有効です。
グリッドトレードは、自動売買向きの手法でもあるので初心者の方はまずは自動売買でグリッドトレードをするのが良いでしょう。
さ行から始まるトレード手法
サイクルトレード
サイクルトレード(Cycle Trading)は、市場が繰り返し出現するサイクルを捉え、それに従って取引を行う取引方法です。
サイクルトレーディングは、市場が経済的なサイクルを繰り返し出現するため、過去のデータを分析し、将来のサイクルのパターンを予測することで取引を行う方法のことです。
サイクルトレードでは、様々な指標やアルゴリズムを使用し、市場のサイクルを検出します。
そして、予測されたサイクルに合わせて、買いや売りのタイミングを決定します。
サイクルトレードの例:米国の国債市場
過去の株価データを分析し、10年債の利回りが上昇するサイクルを予測し、それに合わせて購入するという方法が挙げられます。
過去のデータを分析することで、10年債の利回りが上昇するサイクルが約3年に一度繰り返し出現することがわかります。
そして、そのサイクルが再度始まったタイミングで、10年債を購入し、上昇すると予測されるサイクルが終了するタイミングで売却するという取引を行うことができます。
また、サイクルトレーディングにはかなり経験豊富なトレーダーが必要であるため、FX初心者にはあまりおすすめできません。
ジャンピングトレード
ジャンピングトレードとは、市場のショートタームの価格変動に対して取引を行う手法です。
短期間の取引を行い、すぐに収益を上げるために行われる取引手法で、一般的には、市場のニュースや経済指標の発表を受けて、急激な価格変動に対して取引を行うのが一般的です。
ジャンピングトレードは、非常に短期間の取引を行うため、リスクも高くなります。そのため、取引に対するリスクに対して自己のリスク許容度を明確に理解し、リスク管理を行うことが重要です。
ジャンピングトレードの例:米国の経済指標の発表が予想される日
EUR/USDの通貨ペアを取引する場合、市場が発表を受けて急激に変動することが予想されます。
そこで、発表前に買いポジションを持ち、発表後に急激な上昇があった場合にはすぐに売りポジションを持ち替えることで、短期間の収益を上げることができます。
逆に、発表後に急激な下落があった場合には、すぐに買いポジションを持ち替えることで、損失を最小限に抑えることができます。
このようにジャンピングトレードは市場のニュースを把握し、瞬時に取引決断をする能力が必要です。
そのため初心者には不向きな取引手法かもしれません、トレードに必要なスキルを身につけ、リスクを許容できるようになってから取り入れることをお勧めします。
スイングトレード
スイングトレード(Swing Trading)は、市場の中期的な変動を捉え、それに従って取引を行う取引方法です。
スイングトレードは、市場が一定の期間にわたって上昇や下落を繰り返し出現するため、過去のデータを分析し、将来のトレンドのパターンを予測することで取引を行う方法のことを指します。
スイングトレードでは、技術分析を使用し、市場の中期的なトレンドを検出します。
そして、予測されたトレンドに合わせて、買いや売りのタイミングを決定します。取引期間は数日から数週間程度が一般的です。
スイングトレードの例:EUR/USDの場合
EUR/USDのレートのグラフを分析し、50日間の移動平均線を使用して中期的なトレンドを捕捉します。
移動平均線は過去50日間のレートの平均値を示しています。
グラフから50日間の移動平均線が上昇傾向にあることがわかった場合、EUR/USDのレートが上昇する可能性が高いと判断し、買いポジションを取ります。
そして、50日間の移動平均線が下降傾向にある場合、EUR/USDのレートが下落する可能性が高いと判断し、売りポジションを取ります。
スキャルピングトレード
スキャルピングトレード(Scalping Trading)は、短期間での小幅な利益を狙って、頻繁に取引を行う取引方法です。
秒間や分間の価格のスキャルピング(小幅な価格の変動)を利用して、小収益を積み上げることで収益を上げる手法です。トレード上級者によく使われる代表的な手法一つです。
スキャルピングトレードでは、高いリアルタイムのデータを使用して、市場の乖離を検出し、それに応じて頻繁に取引を行います。
例えば、1分足のチャートを使用し、乖離が発生したら約1分間で取引を行い、それによって小幅な利益を得ることができるようにする取引方法です。
単純にEUR/USDの通貨ペアの取引で、1.2000から1.2005の間で取引を行う場合
1.2000で買いポジションを持ち、1.2005で売りポジションを持ち替えることで、5pipsの収益を得ます。
これを数回繰り返すことで、小収益を積み上げることができ、トータルの収益を上げるというわけです。
スキャルピングトレードは、市場の大きな変動を恐れず、小幅な価格の変動を利用するために適している手法です。
ただ、トレードには高いスキルが要求されるため、初心者には不向きな取引手法かもしれません。
スキャルピングトレードは高い負荷をかけるため、サーバーやスプレッドが狭い業者でやるのがおすすめです。
ステーショントレード
ステーショントレード(Position Trading)は、長期的なトレンドに沿って、長期間にわたってポジションを維持する取引方法です。
ステーショントレードは、市場の大局的な動きを見据え、長期的なトレンドに沿って取引を行うために使用されます。
ステーショントレードでは、技術分析やファンダメンタル分析を使用し、長期的なトレンドを検出します。
そして、予測されたトレンドに合わせて、買いや売りのタイミングを決定します。取引期間は数週間から数カ月程度が一般的です。
ステーショントレードの例
単純にEUR/USDのレートが1.2000で買いポジションを取り、3か月後に1.2400に上昇した場合、400 pipsの利益を得ることができる。もし、その後にレートが1.1600に下降した場合、400pipsの損失になる。
例えば、米国の経済が活気を帯び始め、米ドルが上昇すると予想されるとき、EUR/USDのペアを買うといったように、長期的なトレンドに沿って取引を行うことができます。
ステーショントレードは、長期間にわたってポジションを維持するため、トレードの頻度は少なく、リスクも少なくなります。
しかし、取引の開始から終了までの時間が長いため、トレーダーには耐性と忍耐力が必要です。
また、長期的なトレンドを予測するためには、経済や政治などの大局的な要因も考慮する必要があり、1~2年くらいの中堅トレーダーにはおすすめのトレーディング方法です。
ステーショントレードは長期のトレンドに沿って取引をするため、FX初心者にもできる取引方法ですが、大局的な要因も考慮しなければならないため自己学習をする上でのおすすめです。
スプレッドトレード
スプレッドトレードは、同じ通貨ペアの買いと売りのポジションを同時に持ち、スプレッド(買いと売りの価格の差)の変動に応じて収益を上げる手法です。
スプレッドトレードの例:EUR/USDの通貨ペアの取引
買いレートが1.2000、売りレートが1.2005の場合に、買いポジションを持ち、売りレートが1.2010になった場合に売りポジションを持ち替えることで、スプレッドの5pipsの収益を得ることができます。
スプレッドトレードは、市場の大きな変動を恐れず、スプレッドの変動を利用するために適している手法です。ただ、スプレッドは常に変動するのでそれに対するリスク管理も必要です。
また、スプレッドトレードは、通貨ペアを選ぶ際にスプレッドの大きな差がない通貨ペアを選ぶことが重要です。
スプレッドトレードをするためには、市場のスプレッドの変動を把握し、リスクマネージメントを適切に行う能力が求められます。
かなり邪道で高度な技術なので、初心者には不向きな取引手法かもしれません。
スプレッドベーシティトレード
スプレッドベーシティトレードは、FXトレードにおいて、スプレッド(買いと売りの価格の差)とベーシティ(取引量)を同時に利用して収益を上げる手法です。
スプレッドベーシティトレードの例:EUR/USDの通貨ペア
買いレートが1.2000、売りレートが1.2005の場合、買いポジションを持ち、売りレートが1.2010になった場合に売りポジションを持ち替えることで、スプレッドの5pipsの収益を得ることができます。
そこにプラスして取引量も考慮し、売りに対して大きな取引量がある場合には売りポジションを持ち替えることで、取引量の影響による上昇に乗って収益を上げることができます。
スプレッドベーシティトレードは、市場のスプレッドや取引量を利用し、収益を上げるために適している手法です。ただ、スプレッドや取引量の変動に応じたリスク管理を行う必要があり、初心者には不向きな取引手法かもしれません。
た行で始まるトレード手
タイムフレーム分析取引
タイムフレーム分析取引(Time Frame Analysis Trading)は、様々な時間軸(time frame)のチャートを分析し、取引を行う取引方法です。
タイムフレーム分析取引では、1分足のチャートから月次のチャートまで、様々な時間軸のチャートを分析します。そして、短期的な動きから長期的な動きまで、市場のトレンドを把握します。
例えば、1分足のチャートを分析し、短期的に上昇トレンドが見られることがわかった場合、買いポジションを取ることができます。
そして、15分足のチャートを分析し、中期的に下降トレンドが見られることがわかった場合、売りポジションを取ることができます。
タイムフレーム分析取引は、複数の時間軸のチャートを分析するため、より正確な取引を行うことができますが、時間をかける必要があります。
また、複数の時間軸のチャートを分析するためには、技術分析に熟練していることが望ましいです。
チャネル取引
チャネル取引は、通貨ペアの価格が上昇するときに買いポジションを、下落するときに売りポジションを取る手法です。
これは、価格の上昇や下落のトレンドを捕らえ、それに合わせて取引を行う手法です。
チャネル取引には、様々な方法がありますが、一般的には次のような手法が用いられます。
- 価格が上昇トレンドを示すチャネル線を描画し、それに合わせて買いポジションを取る。
- 価格が下落トレンドを示すチャネル線を描画し、それに合わせて売りポジションを取る。
- 価格が横ばいトレンドを示すチャネル線を描画し、それに合わせて取引を行わない。
チャネル取引は、トレンドを捕らえることができるため、収益を上げる可能性が高い手法の一つですが、トレンドが変わるたびに取引戦略を変える必要があるため、リスクもあります。
また、初心者にはトレンドを正確に捕らえるために、チャート分析の知識やスキルが必要です。
トレンドライン取引
トレンドライン取引(Trendline Trading)は、チャート上に描かれたトレンドラインを利用し、取引を行う取引方法です。
トレンドラインは、チャート上に描かれる直線のことで、過去のデータから市場のトレンドを表します。トレンドラインは、上昇トレンドと下降トレンドの2種類があります。
上昇トレンドは高値が高く、下降トレンドは低値が低くなっていることを表します。
単純にトレンドライン取引では、上昇トレンドラインに近づいたところで買いポジションを取り、下降トレンドラインに近づいたところで売りポジションを取ることができます。
これにより、市場のトレンドに沿って取引をすることができます。
トレンドライン取引は、技術分析に基づく方法の一つであり、初心者にも理解しやすく、直感的に使用することができますが、トレンドが変わるタイミングを正確に把握することが難しい点があります。
は行から始まるトレード手法
バイアス取引
バイアス取引は、FXトレードにおいて、市場に対する個人の信念や予想に基づいて取引を行う手法です。
仮想通貨などではよく使われる集団心理です。
といっても仮想通貨のようにイーロンマスクの発表ひとつで簡単に変わってしまうほどFXは甘くはありませんが、国家レベルの発表や経済指標の発表などでよく使われています。
例えば、米国の経済が好調だと信じている場合、米ドルに対して買いポジションを取り続けることで、米国経済の改善に伴って上昇すると予想される米ドルに対して利益を得ることができます。
また、逆に米国の経済が悪化していると信じている場合、米ドルに対して売りポジションを取り続けることで、米国経済の悪化に伴って下落すると予想される米ドルに対して利益を得ることができます。
バイアス取引は、市場に対する個人の信念や予想に基づいて取引を行うため、リスクも大きくなります。取引においては市場は変動が激しく、予想した通りに動かない場合があります。
悪く言えば人任せの取引手法なので、損失を出したときの反省ができません。次に繋げられない取引方法でもあるので、あまりおすすめはできません。
バンド取引
バンド取引は、通貨ペアの価格が特定の範囲に収まっている場合に取引を行う手法です。
バンド取引には様々な手法がありますが、一般的には次のように行われます。
- 通貨ペアの価格が上限と下限の範囲に収まっている場合に、買い・売りのポジションを取る。
- 通貨ペアの価格が上限から外れた場合に、逆のポジションを取る。
例えば、EUR/USDの価格が1.2000から1.2200の範囲に収まっている場合に、買いポジションを取り、1.2000を下限として、1.2200を上限とします。そして、価格が1.2200を上回った場合には売りポジションを取ります。
ただし、このような取引は市場が安定している場合に有効ですが、市場が不安定な場合には適用できないため、取引には市場の変動に対するリスクがあります。
また、初心者には正確な上限・下限の設定や、時期によっての変更についての知識やスキルが必要です。
フューチャー取引
フューチャー取引(Futures Trading)は、先物取引の一種で、将来における特定の資産の価格変動に対して取引を行うことで利益を上げる方法です。
具体的には、将来における特定の資産の価格変動を予測し、それに基づいて買いや売りを行うことで利益を上げます。
例えば、石油先物取引では、将来における石油の価格変動を予測し、それに基づいて買いや売りを行います。もし予測が的中した場合、それに基づいた取引により利益を得ることができます。
しかしながら、先物取引はリスクも高い取引であり、予測が的中しなかった場合に損失を被る可能性もあります。
また、先物取引には様々な規制があり、初心者には理解しづらい部分もあります。そのためには、先物取引について十分に学習し理解することが重要です。
海外FXならゼロカットシステムがあるので、借金をしないので安心して先物取引に取り組めます。
ブレイクアウト取引
ブレイクアウト取引は、特定のレベル(例えば、抵抗線やサポート線)を突破したときに取引を行う手法です。
一般的に、通貨ペアの価格が抵抗線を上回った場合には買いポジションを、サポート線を下回った場合には売りポジションを取ることが一般的です。これは、抵抗線やサポート線を突破することで、価格が上昇・下落すると予想されるためです。
ただし、ブレイクアウト取引にはリスクもあります。価格が予想通りに動かない場合、損失を被ることになります。また、適切な抵抗線やサポート線の設定や取引タイミングを誤ると損失を被る可能性もあります。
初心者には、正確な抵抗線やサポート線の設定や取引タイミングの知識やスキルが必要です。また、リスクマネージメントも重要であるため、適切な資金管理や損失の制御を行うことが必要です。
ブレイクダウン取引
ブレイクダウン取引(Breakdown Trading)は、外国為替市場(Forex market)において、特定の値動きのパターンを見つけ、それに基づいて売買を行う取引方法です。
この取引は、市場がサポートレベルから抜け出し、新しい下落トレンドを確立する時に使用されます。
ブレイクダウン取引では、特定のレベルをサポートとしている場合に、そのレベルを破ったときに売りのポジションを取ります。
それにより、市場が新しい下落トレンドを確立する時に利益を上げることができます。
例えば、EUR/USDのチャート上で、1.2000が長期間にわたってサポートレベルだと考えられている場合、1.2000を下回った時に売りのポジションを取ることができます。
ブレイクダウン取引は、技術分析に基づく方法の一つで、サポートレベルやレジスタンスレベルを正確に把握することが重要です。また、取引にはリスクが伴うので、初心者には難しい取引方法かもしれません。
ま行から始まるトレード手法
マイクロトレード
マイクロトレード(micro-trading)は、短期間での取引を行う取引方法です。
これは、数秒から数分間のチャートを分析し、それに基づいて取引を行うことを指します。
マイクロトレードでは、短期間の市場の変動や波動を活用し、取引を行います。
例えば、短期間のチャート上で技術的なパターンを見つけた場合、それに基づいて買いや売りを行うことができます。
ただし、マイクロトレードは高いリスクを伴う取引方法で、初心者には理解しづらい部分もあります。また、高いリスクを伴うために、少額の取引量で取引することが望ましいです。
マイクロトレードはスキャルピングのように多くの取引を行うことで利益を上げることができるが、それに伴って細かい手数料やスワップなども発生します。
それに加えて、高いリスクを伴うために予期せぬ損失も発生する可能性があるので初心者にはあまりお勧めできない取引手法。
マルチタイムフレームトレード
マルチタイムフレームトレードは、複数の時間軸(タイムフレーム)を使用して取引を行う手法です。
これによって、短期的なトレンドや長期的なトレンドを確認しながら取引を行うことができます。
例えば、短期的なトレンドを確認するために5分足チャートを使用し、長期的なトレンドを確認するために1日足チャートを使用することができます。これによって、短期的なトレンドと長期的なトレンドが矛盾しないように取引を行うことができます。
このようにマルチタイムフレームトレードを使用することで、取引に対するリスクを減らすことができます。ただし、複数のチャートを見ながら取引を行うため、取引に時間を要するため、初心者には難しいです。
正確なタイミングや取引方針の知識やスキルが必要な取引手法です。
マルチパラメータ取引
マルチパラメータ取引は、複数のパラメータ(例えば、インジケーター、指標など)を使用して取引を行う手法です。
これによって、複数のパラメータから得られる情報を組み合わせて取引を行うことができます。
例えば、短期的なトレンドを確認するためにRSI(相対力指数)を使用し、長期的なトレンドを確認するためにMA(移動平均)を使用することができます。
このように、複数のパラメータを使用することで、取引に対するリスクを減らすことができます。ただし、複数のパラメータを使用するため、取引に時間を要するため、初心者には難しいかもしれません。
また、正確なタイミングや取引方針の知識やスキルが必要です。
ら行から始まるトレード手法
リバーストレード
リバーストレード(reversal trade)は、市場のトレンドが逆転するタイミングを見計らって、それに基づいて取引を行う取引方法です。
リバーストレードでは、市場のトレンドが変化しそうな時期に、逆の波動を予測し取引を行います。例えば、短期間のチャート上で下降トレンドが見られるが、技術的な分析により上昇トレンドに転換する可能性が高いと判断した場合、それに基づいて買いのポジションを取ることができます。
リバーストレードは初心者にも理解しやすく、直感的に使用することができますが、トレンドが変わるタイミングを正確に把握することが難しい点があります。
そのためには、市場の変化を見計らうためには、様々な指標や分析手法を使用することが重要です。
また、リバーストレードは高いリスクを伴うために、取引量を抑えるながらの取引が無難でしょう。
リスキーマネジメント取引
リスキーマネジメント(Risk Management)取引は、取引に伴うリスクを最小限に抑えるための手法です。
リスキーマネジメント取引では、取引前にリスクを評価し、それに基づいて取引を行うことで、損失を最小限に抑えることができます。例えば、取引時のストップロスを設定し、決まった損失が出ると自動的に取引を決済することができます。
また、リスクとリターンをバランスよく考え、取引比率を調整することで、リスクを制御することができます。
リスキーマネジメントは、取引に伴うリスクを把握し、それに基づいて取引を行うことが重要です。
取引をする上での重要な要素の一つであり、初心者にも理解しやすい取引方法です。
リバウンドトレード
リバウンドトレードは、価格が一定のレベル(例えば、抵抗線やサポート線)から反転したときに取引を行う手法です。
具体的には、価格が抵抗線やサポート線に達した後に反転し始めた場合には、買いポジションをとります。反転が確認された後に価格が上昇すると予想されるためです。
リバウンドトレードは、抵抗線やサポート線が安定している市場で有効です。
また、リバウンドトレードは上昇トレンドが続く市場に適しているため、下落トレンドの市場では適用できません。
ただし、リバウンドトレードにはリスクもあります。価格が予想通りに動かない場合、損失を被ることになります。
また、適切な抵抗線やサポート線の設定や取引タイミングを誤ると損失を被る可能性もあります。
初心者には、正確なタイミングや取引方針の知識やスキルが必要です。
また、リバウンドトレードには抵抗線やサポート線を正確に設定するためのチャート分析スキルも必要です。その上で、トレードにおけるリスク管理も重要です。
リバウンドトレードは個人の予想や判断に基づいて行われるため、市場の変化に対して臨機応変に対応する能力も必要になります。
その点を考慮しながら、リバウンドトレードを学習し、実践することで、FXトレードのスキルを磨くことができます。
ローソク足パターン取引
ローソク足パターン取引は、FXトレードにおいて、チャート上のローソク足パターンを利用して取引を行う手法です。
ローソク足とは、チャート上に描かれる足のような形状をしたグラフで、それぞれの足は、一定期間の取引の結果を示します。
ローソク足パターン取引では、特定のパターンが現れるときに取引を行うことで、取引のチャンスを見つけます。例えば、長い上部に白い足が現れる「白い三日陰線」パターンは、上昇トレンドが続く可能性が高いと解釈され、買いポジションを取ることが推奨されます。
ローソク足パターンは古くから使用されており、多くのトレーダーによって使用されています。
ただし、ローソク足パターンを使用するためには、チャートの分析技術や特定のパターンの認識能力が必要です。
初心者には、チャートの分析に慣れるために時間がかかることがあります。
また、ローソク足パターンは人間の感情やバイアスを反映するため、その精度は保証できません。
その点を考慮しながら、ローソク足パターン取引を学習し、実践することで、FXトレードのスキルを磨くことができます。
また、ローソク足パターン取引は単独で行うのでなく、他のテクニカル分析やファンダメンタル分析と組み合わせることで、より正確なトレード判断をすることができます。
それでは、チャート分析に慣れるために、多くのトレーダーが使用するローソク足パターンの中から、白三日陰線や長期上昇三日陰線などのパターンを学習し、実践してみることをおすすめします。
わ行から始まるトレード手法
ワイドレンジトレード
ワイドレンジトレード(Wide Range Trading)は、長期間の市場の変動を見計らって、それに基づいて取引を行う取引方法です。
ワイドレンジトレードでは、市場の変動が大きい時期に取引を行います。
例えば、長期間のチャート上で上昇トレンドが見られる場合に、それに基づいて買いのポジションを取ることができます。
また、下落トレンドの場合には売りのポジションを取ることができます。
ワイドレンジトレードは、長期間の市場の変動を見計らうために、長期間のチャートを分析することが重要です。
この方法は、初心者にも理解しやすいとは言えますが、長期間にわたる取引になりますので、市場の変化を見計らうためには持続力が必要です。
ワープアップトレード
ワープアップトレードは、通貨ペアの価格が急激に上昇する時に、その上昇トレンドに乗って取引を行う手法です。
これは、価格が上昇トレンドに乗っている間に、可能な限り多くの利益を得るために行われます。
ワープアップトレードを行うためには、通貨ペアの価格の変動を正確に予測するためのチャート分析スキルが必要です。また、ワープアップトレードは市場が急激に変動するため、取引におけるリスク管理も重要です。
ワープアップトレードは、高いリスクとハイリターンのトレード方法であるため、初心者には向いていないかもしれません。また、ワープアップトレードは市場の変化に対して臨機応変に対応する能力も必要になります。
実践する前に、自分の資金や保有ポジションなどでリスク許容度を確認し、必要なスキルを磨いてから取り組むことをおすすめします。
FXのトレード手法辞典 まとめ
- インジケーター取引
- ウエイトオフバランス取引
- エントリーポイント取引
- オシレーター取引
- カイバ指数取引
- グラフ分析取引
- グリッドトレード
- サイクルトレード
- ジャンピングトレード
- スイングトレード
- スカルプトレード
- ステーショントレード
- スプレッドトレード
- スプレッドベーシティトレード
- タイムフレーム分析取引
- チャネル取引
- トレンドライン取引
- ニュース取引
- バイアス取引
- バンド取引
- フューチャー取引
- ブレイクアウト取引
- ブレイクダウン取引
- マイクロトレード
- マルチタイムフレームトレード
- マルチパラメータ取引
- リバーストレード
- リスキーマネジメント取引
- リバウンドトレード
- ローソク足パターン取引
- ワイドレンジトレード
- ワープアップトレード
いかがでしょうか?
今回は厳選した32個のトレード手法を辞典にして紹介しました!
一気に覚える必要はないので、これを見ながら実際にトレードしてみましょう!