ストキャスティクスの設定方法に迷っている方必見!使い方や見方を簡単に解説!

ストキャスティクスは、テクニカル分析においてよく使用される指標の一つです。

この指標は、価格の動きの勢いや逆張りのシグナルを示すことができます。本記事では、ストキャスティクスの設定方法、種類、設定値、そしてその見方について簡単に解説します。

目次

ストキャスティクスとは?

ストキャスティクスとは、価格の変動が一定期間内でどの程度の範囲に収束しているかを示すオシレーターです。

この指標は、価格の動きのスピードや強さを見ることができ、トレンド転換のサインを捉える際に有用です。ストキャスティクスは、ゴールドン・ラングリー氏によって開発され、一般的な設定では0から100の範囲で示されます。

主な用途としては、過買い状態や過売り状態の警告、価格とのダイバージェンスの確認、および%Kと%Dのクロスオーバーによるトレンドの変化の検出が挙げられます。%Kが80以上になると過買い、20以下になると過売りと見なされ、価格反転の可能性が高まります。

ストキャスティクスの種類は?

ファーストストキャスティクス

ファーストストキャスティクスは、最も一般的に使用されるストキャスティクスの種類です。この指標は、最後のクロージング価格が一定期間内の価格範囲のどこに位置しているかを示します。一般的な設定では、14期間が使用されます。

ファーストストキャスティクスは、市場のモメンタムやトレンドの変化を把握する際に利用され、%Kが80以上になると過買い、20以下になると過売りの状態と見なされ、価格反転の可能性が高まります。また、%Kと%Dのクロスオーバーや価格とのダイバージェンスを通じてトレンドの変化を確認する際にも使用することができます。

スローストキャスティクス


スローストキャスティクス(Slow Stochastic)は、テクニカル分析におけるストキャスティクスの変種であり、市場の過買い状態と過売り状態を判断するために用いられる重要な指標です。ストキャスティクスは価格変動の相対的な位置を示し、トレンドの転換点や逆転の可能性を示唆しますが、スローストキャスティクスはその滑らかな動きで知られています。

スローストキャスティクスもファーストストキャスティクス同様に、主に%K(%Kライン)と%D(%Dライン)の二つの要素から構成されています。以下はスローストキャスティクスの特徴です。

ストキャスティクスの設定、表示方法

ストキャスティクスの設定方法は、取引プラットフォームによって異なる場合がありますが、トレーディングビューでは以下の手順で表示することができます。一般的には以下の手順で設定することができます。

  1. チャート上にある「インジケーター」をクリック
  2. 検索欄で「ストキャスティング」と検索
  3. チャート下にストキャスティクスが表示される

ストキャスティクスの設定値

ストキャスティクスの設定値には、ファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの期間、オーバーボートとオーバーソールドのレベルが含まれます。

これらの値は、取引戦略や市場の特性に応じて調整することができます。一般的な設定値は、14期間と3期間の期間、80と20のオーバーボートとオーバーソールドのレベルです。

ストキャスティクスの設定値は、通常、以下のように構成されます。ただし、これらは一般的な設定であり、トレーダーやアナリストが好みに応じて調整することがあります。

  1. %Kの期間:
    • 通常は14期間が一般的です。%Kは、現在のクローズが過去の一定期間の価格範囲内でどの位置にあるかを示す指標です。14期間は、相対的な強弱を平均化するのに一般的に使用されます。
  2. %Dの期間:
    • %Dは通常、%Kの3日間の単純移動平均線で平滑化されます。この平均化により、%Kの動きがより滑らかに表示されます。
  3. 適用される価格:
    • ストキャスティクスは、通常は終値に基づいて計算されますが、他の価格(例: 高値、安値、始値)を使用することもあります。終値が一般的ですが、トレーダーやアナリストは市場の特性に合わせて他の価格も検討することがあります。

ストキャスティクスの見方

売買のサイン

ストキャスティクスは、オーバーボートとオーバーソールドのレベルのクロスオーバーやダイバージェンスなど、売買のサインを示すことがあります。

オーバーボートのレベルを超えた場合には売られすぎの状態を示し、オーバーソールドのレベルを下回った場合には買われすぎの状態を示します。これらのサインは、トレンドの逆張りのエントリーやエグジットのタイミングを捉える際に役立ちます。

ダイバージェンス

ストキャスティクスは、価格とのダイバージェンスを示すことがあります。ダイバージェンスは、価格のトレンドとストキャスティクスのトレンドが逆方向に動く現象を指し、トレンド転換のサインとなることがあります。

例えば、価格が上昇しているのにストキャスティクスが下降している場合、トレンドの反転の可能性が高いと言えます

ストキャスティクス設定まとめ

ストキャスティクスは、価格の動きの勢いや逆張りのサインを捉えるための指標です。

一般的な設定では、ファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの期間には14と3が使用され、オーバーボートとオーバーソールドのレベルには80と20が設定されます。

ストキャスティクスは、売買のサインやダイバージェンスなどのパターンを見ることで、トレンドの逆張りやサポート・レジスタンスの判断に役立ちます。

ストキャスティクスは、テクニカル分析の中でも重要な指標の一つです。その設定方法や見方を理解することで、トレーダーはより効果的なトレード判断を行うことができます。

ただし、ストキャスティクスは単独では信頼性が低いため、他の指標やチャートパターンとの組み合わせによる確認が必要です。トレーダーは、継続的な学習と経験を通じてストキャスティクスを使いこなすことが重要です。

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この記事を書いた人

イーストのアバター イースト Webディレクター兼トレーダー

・慶應義塾大学経済学部
・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・証券アナリスト(CMA)
・証券外務員一種
・TOEIC895点

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