RSIの設定方法を知りたい方必見!基本的な操作を画像と一緒に簡単解説!

RSI(相対力指数)は、テクニカル分析の一種であり、相場の過熱度や転換点を把握するための指標です。その基本的な設定や使い方を簡単に解説します!

目次

RSIとは?

RSIは、相対力指数(Relative Strength Index)の略であり、相場の強弱を測るためのテクニカル指標の一つです。

相場の変動を把握するために使用され、主にオシレーター系の指標として分類されます。相場の過熱度や転換点を把握することができるため、多くのトレーダーや投資家に重宝されています。

RSIの基本的な設定方法

RSI(Relative Strength Index)の設定は、計算に使用する期間を指定することになります。

一般的なデフォルトの設定では、RSIの計算には14日間が使われます。この期間は、相対的な強さを評価するための平均上昇幅と平均下落幅を計算するのに利用されます。

RSIの計算式A

RSIの計算にはいくつかの式がありますが、一般的な計算式Aは以下の通りです。

RSI = 100 – (100 / (1 + RS))

ここで、RSは平均上昇幅(Average Gain)と平均下落幅(Average Loss)の比率を表します。

RSIの計算式B

もう一つの一般的な計算式Bは以下の通りです。

RSI = 100 – (100 / (1 + (EMA of losses / EMA of gains)))

ここで、EMAは指数加重移動平均(Exponential Moving Average)を表し、損失の指数加重移動平均と利益の指数加重移動平均の比率を求めます。

ただし、トレーダーやアナリストはこのデフォルトの14日間を変更して異なる期間を試すことがあります。

短い期間を使うと、RSIはより敏感になり、短期的な価格変動をより速く反映します。一方で、長い期間を使うと、RSIは滑らかになり、トレンドの強弱をよりゆっくりと示します。

RSIの基本的な見方

基本的な売買シグナル

RSIの値は、0から100までの範囲で表され、70以上の値は相場の過熱を示し30以下の値は相場の過冷えを示します。基本的な売買シグナルとしては、70以上で売り、30以下で買いのタイミングとすることが一般的です。ただし、相場の状況やトレンドによっては、より適切な売買タイミングを設定する必要があります。

RSIによるトレンド判断

RSIは、単に売買のタイミングを判断するだけでなく、トレンドの判断にも役立ちます。

例えば、RSIがトレンドラインを上抜ける場合は上昇トレンドの可能性が高く、逆に下抜ける場合は下降トレンドの可能性が高いと判断することができます。このようにRSIは、トレンドの転換点を把握するための重要なツールとして利用されています。

RSIのトレーディングビューでの設定方法

表示までの手順は3ステップ
  1. 画面上部インジケーターをクリック
  2. インジケーター検索画面で「RSI」と入力
  3. RSI(相対力指数)をクリック

RISをトレーディングビューで表示する方法について解説します。

トレーディングビュー画面上部に表示されている「インジケーター」をクリックします。

その後、表示される検索画面で「RSI」と入力します。「RSI(相対力指数)」をクリックするとチャート下にRSIが表示されます。

RSIの使い方

相場の行き過ぎから反転が近いと予想する使い方

RSIは、相場の行き過ぎから反転が近いと予想するための指標としても利用されます。

相場が上昇し続けている場合、RSIが70以上になり過ぎると、相場が過熱状態にあることを示し、反転の可能性が高まると考えられます。

逆に、相場が下落し続けている場合、RSIが30以下になり過ぎると、相場が過冷え状態にあることを示し、反転の可能性が高まると考えられます。

ダイバージェンス

RSIは、価格とのダイバージェンス(相違)を利用したトレード手法でも活用されます。

例えば、価格が上昇しているのにRSIが下落している場合、買いシグナルとして解釈され、価格が下落しているのにRSIが上昇している場合は売りシグナルとして解釈されます。このようにRSIのダイバージェンスを利用することで、相場の転換点を把握することができます。

リバーサルシグナル

RSIは、リバーサルシグナル(転換の合図)としても利用されます。例えば、RSIが過熱状態から急激に下落し、30以下になった場合は、相場の反転が近いことを示唆しています。

逆に、RSIが過冷え状態から急激に上昇し、70以上になった場合も相場の反転が近いことを意味します。リバーサルシグナルを利用することで、転換点でのエントリーやイグジットのタイミングを探ることができます。

RSIは、相場の強弱や転換点を把握するための重要なテクニカル指標です。基本的な売買シグナルやトレンド判断、計算方法、そして使い方などを把握することで、トレーダーや投資家はより効果的な取引戦略を組み立てることができます。

ただし、RSIは単体では完全な予測ツールではなく、他の指標や分析と組み合わせて使用することが推奨されます。常に相場の状況やトレンドを考慮しながら、適切なRSIの設定を行いましょう。

RSI設定方法まとめ

RSIの設定方法は大きく2つ
  • RSIの計算式A
    RSI = 100 – (100 / (1 + RS))
  • RSIの計算式B
    RSI = 100 – (100 / (1 + (EMA of losses / EMA of gains)))

この記事では、RSIの計算式と設定方法、トレーディングビューでの表示方法について解説しました。

RSIはトレンド転換や、相場の過熱感を判断するのに機能するツールですが、トレードの際はRSIだけでなく様々な指標から総合的に相場を判断する必要があります。

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この記事を書いた人

イーストのアバター イースト Webディレクター兼トレーダー

・慶應義塾大学経済学部
・1級ファイナンシャルプランニング技能士
・証券アナリスト(CMA)
・証券外務員一種
・TOEIC895点

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