低金利が続き日本では、預金利息はほとんどゼロです。
それならばより有利な投資先を求めて外貨を買った方が、お得で将来性もあるため、どんどん円が手放されていきます。
FXと外貨預金はどちらも海外の通貨と円を変える手段を取っています。
では、FXと外貨預金の決定的な違いはなんでしょうか?
今回は、海外FXと外貨預金を比べてそれぞれに合ったスタイルを紹介していきます!
表形式でわかりやすく説明しているので、ぜひ最後までご覧ください!
外貨預金とFXの決定的な違いは?
- レバレッジがかけれるかどうか
- 利益パターンの違い
- 取引時の手数料
- 業者倒産時の対応
レバレッジがかけれるかどうか
外貨預金とFXの1つ目の決定的な違いは「レバレッジがかけれるかどうか」です。
リスクとチャンスを自由に動かせるのがFXで、外貨預金は1:1の現物のみ取扱が可能です!
証拠金という制度があり、かけられるレバレッジにも限界はありますが、基本的にFXはレバレッジをかけて自分の資金以上の通貨を取り扱うことで大きな利益を上げることができます。
利益パターンの違い
では最初に、運用した場合に期待できる利益を確認しましょう。
利益パターン | 外貨預金 | FX |
---|---|---|
パターン1 | 金利を定期的にもらう | スワップポイントと呼ばれる金利が毎日入ってくる |
パターン2 | 円安になると利益がでる | 通貨ペアの価格変動でいつでも利益が出せる |
外貨預金とFXは似ているように見えますが、中身を比較すると、大幅に異なることが分かります。
金利
まず金利とスワップポイント金利について比べてみましょう!
FXの場合、金利に相当するものをスワップポイントと言います。
このスワップポイントと外貨預金金利を比較すると、スワップポイントはマイナスなこともありますが、金利よりも大きいことが一般的です。
外貨普通預金 金利(米ドル) | FXのスワップポイント(米ドル/円) | |
---|---|---|
為替手数料 | 三井住友銀行(1ヶ月):0.01% | XM Trading(1ロット買い):767円 |
前提条件がそもそも違いますが、それでもFXの方が何十倍も大きな数字であることがわかると思います。
外貨普通預金 金利(米ドル) | FXのスワップポイント(米ドル/円) | |
---|---|---|
金利収入 | 三井住友銀行:10円 | XM Trading:2,301円 |
1ヶ月だけでも20倍以上違います。
XM Tradingは特別スワップポイントが高いわけでもないので、通常時からここまでの差が出ていることとなります。
取引時の手数料
大きな違いのもう1つは、手数料です。
外貨預金(三井住友) | FX(XM Trading) | |
---|---|---|
為替手数料(ドル円) | 2円以上(FXに比べて200倍) | 1銭前後 |
外貨預金の手数料
通常、大手銀行で米ドルを買うとき、片道1円の為替手数料が必要です。
すなわち、1ドル100円のとき、手数料は1%に相当します。
米ドルで運用後、再び円に戻す時も為替手数料が必要ですから、通常時の為替手数料は合計で2%(スプレッド200銭)です。
スプレッドが最も狭い米ドルでも、買った瞬間に2%のマイナスになるという計算です。
金利でこの手数料を取り戻すには、大変な時間がかかります。
豪ドルやNZドルなどだったら更に為替手数料が高く設定されています。よって、円安で為替差益を得ないと利益を上げるのは大変です。
円安期待ということは、半ば運に任せるということです。
FXの手数料
一方海外FXの場合、米ドル円のスプレッドは1銭前後が多いです。
大手銀行の為替手数料は、FXの100倍もあります。
手数料が100倍以上という時点で、外貨預金をやりたいと思う人はいなくなるでしょう。
さらに比較を続けます。
業者が倒産するとき
FX業者や銀行が経営破たんするとき、私たちのお金はどうなるでしょうか。
FX業者が経営破たんする場合預入証拠金は、100%保護されます。すなわち、投資家に全額返還されます。たとえ1兆円預けていても、全額戻ります。
銀行が経営破たんする場合お金が手元に戻る保証は、1円もありません。ただし、全額戻らないという意味ではありません。銀行の資産と負債の状況次第で、いくら戻るかが決まります。とはいえ、資金繰りがつかなくて倒産するのですから、100%戻ると考えるのは無理があるでしょう。
FXと銀行で、保護のレベルが全く違います。
外貨預金の場合、「預金」と名前がついています。いかにも安全そうな雰囲気が漂っていますが、安全ではありません。FXの方が比較にならないくらい安全です。
証拠金が全額保護される理由
FX業者が倒産するとき、なぜ証拠金は全額保護されるのでしょうか。それは、信託銀行で保管されるからです。FX業者が保管するのではありません。
そして、FX業者が破たんしても、証拠金を全額顧客に戻すことが、法律で決まっています。
では、信託銀行が倒産する場合は、どうでしょうか。この場合も、顧客に全額戻ります。なぜなら、法律でそのように決まっているからです。
外貨預金が保護されない理由
逆に、外貨預金はなぜ保護されないのでしょうか。それは、預金保険の対象外だからです。
預金保険に入っていれば、銀行が倒産しても、預金額1,000万円までとその利息については、顧客に戻ってきます。よって、普通預金は、銀行が倒産してもお金が戻ります。
ただし、預金額が1,000万円を超える場合は、いくら戻るか分かりません。
何兆円預けようとも、全額保護されるFX。そして、1円も保護されない外貨預金。どちらを使いたいでしょうか。
税金
外貨預金とFXでは、税制も異なります。おおむね、FXの方が有利だといえるでしょう。
FXの税金
スワップポイント、為替差益、ともに分離課税です(給料等の所得と分離して税金を計算します)。税率は20.315%です。
なお、損失を出した場合、翌年から3年間にわたって、損失を繰り越しできます。
例えば、昨年30万円損して、今年50万円の利益を出したとします。この場合、差額の20万円に対して税金がかかります。その分、税金が安くなります。
外貨預金の税金
利息の税率は20.315%です。しかし、為替差益については、雑所得として総合課税になります。すなわち、最高税率は55%になります。
また、損失を出したとき、翌年以降に繰り越すこともできません。
【まとめ】
以上、外貨預金とFXの違いを表にしました。改めて確認しましょう。どのように考えても、FXが有利に見えますが、いかがでしょうか。
外貨預金 | FX(米ドル/円) | |
---|---|---|
為替手数料 | 2円以上(FXに比べて1,000倍) | 1銭前後 |
金利の高さ | 低い(FXに比べて数十分の1) | 高い |
資金効率 | レバレッジ運用不可 | レバレッジ運用可能 |
資金の安全性 | 保護なし | 信託保全で100%安全 |
税率 | 最大で55%(個人) | どれだけ稼いでも20% |
自分に有利な運用方法を選んでどちらが良いかを考えて、使う業者を決めましょう!
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