ボリンジャーバンドは、テクニカル分析の中でも特に人気のある手法の一つとして有名ですが、初心者の方は使い方がわからない、見方がわからないと思います。
この記事では、ボリンジャーバンドの基本的な使い方や見方、さらには売買ポイントについて詳しく解説していきます。
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドとは、トレンドや相場の変動の範囲を示すために使われるテクニカル指標です。3つのバンドからなり、中心には移動平均線が描かれています。
上下には、通常は移動平均線から2つの標準偏差分離れた範囲にバンドが引かれます。バンドは相場の変動幅を示すため、幅が狭いほど相場が安定していることを示し、幅が広いほど相場の変動が激しいことを示します。
ボリンジャーバンドを使うことで、相場のボラティリティやトレンドの転換点を把握することができます。バンドが狭まっている状態は、相場の変動が少なくなっていることを示すため、トレンドの転換点が近い可能性があります。
逆に、バンドが広がっている状態は、相場の変動が激しくなっていることを示し、トレンドの継続が期待できることを意味します。
バンドでわかるボラティリティ
ボリンジャーバンドのバンド幅は、相場のボラティリティを示す重要な指標です。
バンド幅が狭くなっている状態は、相場が落ち着いている状態であることを示し、トレンドの転換点が近い可能性が高いです。逆に、バンド幅が広がっている状態は、相場のボラティリティが高まっていることを示し、トレンドの継続が期待できることを意味します。
移動平均線とバンドでわかること
ボリンジャーバンドは移動平均線と組み合わせて使うことが一般的です。
移動平均線は相場のトレンドを示す重要な指標であり、バンドとの相互作用によってトレンドの転換点を予測することができます。例えば、移動平均線が上向きになりながらバンドが狭まっている場合、上昇トレンドの転換点が近いことを示しています。
バンド幅とローソク足からわかる
ボリンジャーバンドとローソク足の組み合わせも有効な使い方です。
バンドが狭まりつつ、ローソク足がバンドの上下に挟まれている場合、相場の変動が少なくなっていることを示し、トレンドの転換点が近いことを予測できます。一方、バンドが広がりつつ、ローソク足がバンドの外に突出している場合、相場の変動が激しくなっていることを示し、トレンドの継続が期待できることを意味します。
覚えておくべき4つの動き
ボリンジャーバンドの動きには、覚えておくべき4つのパターンがあります。
スクイーズ
スクイーズとは、バンド幅が狭まっていく状態を指します。この状態では、相場の変動が少なくなっているため、トレンドの転換点が近いことを意味します。スクイーズが続く場合、相場の変動が急激に加速することが予想されます。
エクスパンション
エクスパンションは、バンド幅が広がっていく状態を指します。この状態では、相場の変動が激しくなり、トレンドの継続が期待されます。エクスパンションが続く場合、相場の変動が持続することが予想されます。
バンドウォーク
バンドウォークとは、バンドが一定の範囲内で推移している状態を指します。この状態では、相場が一定の範囲で推移していることを示し、トレンドの転換点や変動の加速は予想しにくいです。
ボージ
ボージとは、バンドが急激に広がりつつある状態を指します。この状態では、相場の変動が急速に加速していることを示し、トレンドの継続が期待されます。ボージが続く場合、相場の変動が持続することが予想されます。
ボリンジャーバンドの売買ポイント
ボリンジャーバンドを使った売買ポイントには、逆張り手法と順張り手法の2つがあります。
逆張り手法
逆張り手法は、バンド幅が狭まっている状態での売買を指します。バンドが狭まることで相場の変動が少なくなるため、トレンドの転換点を狙って逆張りの売買を行います。例えば、バンドが狭まりつつ上向きの移動平均線を下抜けた場合、売りのポイントとなります。
順張り手法
順張り手法は、バンド幅が広がっている状態での売買を指します。バンドが広がることで相場の変動が激しくなるため、トレンドの継続を狙って順張りの売買を行います。例えば、バンドが広がりつつ上向きの移動平均線を上抜けた場合、買いのポイントとなります。
ボリンジャーバンドとは?まとめ
- ボリンジャーバンドはトレンドの発生や継続を判断するテクニカル指標
- ボリンジャーバンドの動きは以下の4種類
ースクイーズ
ーエクスパンション
ーバンドウォーク
ーポージ - 移動平均線と組み合わせて使用するのが一般的
ボリンジャーバンドとは、トレンドや相場の変動の範囲を示すために使われるテクニカル指標です。3つのバンドとロウソク足の位置からトレンドの継続や発生を予想するものでした。
トレードの際はボリンジャーバンドだけではなく、他のテクニカル指標や、相場のトレンドを把握し、それらを組み合わせて分析する必要があります。