「海外FXでよく聞く強制ロスカットって何?」
そのような疑問を抱いている方は多いと思います。
海外FXを始めてみたいと思っても、知らない言葉が多くて最初の一歩を踏み出せない人が多いかと思います。
ですが、海外FXはルールや基本単語を把握しておけば、損せずに安全な取引を実現できる可能性も高くなります!
そこでこの記事では、海外FXの強制ロスカットや証拠金維持率について、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事は、海外FX検証ナビ編集部が実際に取引をして各業者の数値と相違ないかを確かめています。
その他にもTwitterやサロンなどに意見を聞き、客観的な評価も得ているのでそれを踏まえてご覧ください!
以下は海外FX検証ナビが、実際に業者を使って取引をしている様子です。
海外FXの強制ロスカットとは?
国内FXと海外FXはどちらもロスカットのルールが定められています。
基本的なルールは同じですが、海外FXしかないシステムもあるので注意が必要です。
そこでここでは、海外FXによく見られる強制ロスカットの仕組みについて解説します。
強制ロスカットって何?
ロスカットについて理解する上では、言葉の意味をしっかりと理解しておく必要があります。
まずは基礎的な単語の意味を勉強していきましょう。
追証とは
追証とは「追加証拠金」の略称で、追加保証金のことを指します。
例えば、国内のFX取引などでは、含み損が発生して証拠金維持率を下回ったり、口座残高を超えるほどの損失が出たりした場合は追証が発生します。
ロスカットとは
ロスカットとは、ポジションが強制的に解消されるシステムのことです。
元本以上の取引ができるFX取引では、元本を超える損失が発生することがありますが、ロスカットによって強制的に取引が終了されることにより、最低限の資金を温存できます。
本来、ロスカットがあれば借金を背負うことはありません。しかし、相場状況等によっては証拠金以上の損失が発生するケースがあるので注意が必要です。
ゼロカットとは
このようなロスカットのリスクをフォローできるのが「ゼロカット」と呼ばれるシステムです。
ゼロカットとは、強制決済が間に合わないほどの急な為替変動が起きて損失が発生した場合に、追証なしにできるシステムです。
証拠金以上の損失を0にしてくれるシステムだと理解しておけばよいでしょう。
ゼロカットは海外FXにのみ導入されているシステムです。
残高が急にマイナスになったとしても、国内FXのように膨大な追証を払う必要はありません。
多額の借金を背負うリスクはまず発生しないため、ゼロカットを決め手に海外FX口座を選ぶ人もいます。
ロスカット水準とは?
ロスカット水準とは、ロスカットを発動させる証拠金維持率のことです。
ロスカット水準は海外のFX会社で使われている言葉で、日本のFX会社は「ロスカット水準」「ロスカットライン」と呼ぶこともあります。
ロスカット水準は会社ごとに定めているため、水準はそれぞれ異なります。
「30%」「40%」「50%」というようにロスカット水準を選択できる業者もあるので、取引前に必ず確認しておきましょう。
例えばロスカット水準が100%の場合、証拠金維持率が100%を切った段階で強制決済されます。
一方でロスカット水準が0%の場合は、入金額が完全になくなるまで取引できます。
仮にロスカット水準が0%だとしても、海外FXにはゼロカットシステムがあるため、ロスカットされても借金を抱えるリスクはありません。
強制ロスカットによって起こることは?
強制ロスカットはFXの取引に大きな影響を及ぼします。
より満足のいくトレードをしっかりと強制ロスカットについて理解し、適切なトレードを行いましょう。
追証の確率が減る
強制ロスカットの目的は追証を排除することです。
本来、証拠金以上の損失が発生したときは追加証拠金を口座に納める必要がありますが、強制ロスカットが起これば、返済しきれない負債を背負わなくて良くなります。
ただし、追証の確率が減るとはいえ、完全に排除できるわけではありません。
強制ロスカットが間に合わなかった場合は、追証が発生することもあるので、ある程度の注意が必要です。
損失が確定する
強制ロスカットをすれば大きな負債を背負うことはありません。
その代わり、自分の資産が減って損失が確定してしまうことは頭に入れておきましょう。
損失の発生を防ぐためには、FX会社を選ぶときに強制ロスカット水準を確認することが大切です。
また、強制ロスカットを最後の砦として、早めに損切りするなど、強制ロスカットされないように日頃から注意することも重要になります。
ポジションが解消される
FX業者によってロスカットされると、ポジションを保持し続けることができません。
そのため、大きな値上がりを待つ前に損失が確定してしまいます。
購入した通貨を長期的に保有して値上がりを待ちたいなら、強制ロスカットにならないように十分注意しましょう。
なぜ強制ロスカットが行われるのか
強制ロスカットが行われる理由は、トレーダーが予期しない大きな損失を防ぐためです。
強制ロスカットは、トレーダーまたは取引所が設定した損失制限を超えた場合に実行されます。
もし強制ロスカットが発動しなければ、トレーダーが保有する口座残高以上の損失を出してしまう可能性があります。
それを強制ロスカットをすることで、未然に防いでいるのです。
【強制ロスカットの基準】証拠金維持率とは
FXでは資金を担保にして為替の取引を行います。
この担保にするお金のことを「証拠金」と言います。
まずは海外FXをするうえで覚えておきたい「有効証拠金」「必要証拠金」「証拠金維持率」の3つの単語について紹介していきます。
有効証拠金とは?
有効証拠金とは、証拠金に含み損益を足したものです。
例えば証拠金が10万円で含み益が5万円の場合、有効証拠金は15万円になります。
逆に5万円の含み損がある場合の有効証拠金は5万円になります。
損益が推移するたびに有効証拠金も変動します。
有効証拠金は「実質証拠金」や「純資産」と表示されることもありますが、すべて同じ意味です。
有効証拠金は今後どれだけ取引を継続できるかの判断基準として活用できます。
必要証拠金とは?
FX取引をする際にFX会社に預けなければならない最低限の証拠金のことを「必要証拠金」と呼びます。
1万円分の通貨を購入したい場合は、必要証拠金として1万円用意しなければなりません。
FXでは必要証拠金以上の通貨は購入できませんが、レバレッジ作用を活用すれば、必要証拠金以上の大きな運用が可能になります。
例えば、1万円の必要証拠金しかなくても100倍のレバレッジをかければ、100万円分の取引が可能です。
証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率とは、FX取引を始める際に作った口座資金の証拠金(純資産額)の割合のことです。
証拠金維持率は以下の式で計算できます。
つまり、証拠金維持率とは、自身の取引に対する証拠金の割合になるため、証拠金維持率が低くなるほど自分の取引がうまくいっていないということになります。
証拠金維持率が低くなると、購入している通貨を強制的に決済される(強制ロスカット)対象になるので注意が必要です。
海外FXと国内FXの強制ロスカット水準比較
国内FX会社と海外FX会社の強制ロスカット水準がどのくらい異なるのかを以下の表にまとめてみました。
国内FX業者 | 強制ロスカット水準 |
---|---|
GMOクリック証券 | 証拠金維持率50%以下 |
楽天証券 | 証拠金維持率50%以下 |
SBI FXトレード | 証拠金維持率50%以下 |
海外FX業者 | 強制ロスカット水準 |
XM Trading | 証拠金維持率20%以下 |
AXIORY | 証拠金維持率20%以下 |
iForex | 証拠金維持率0.25%以下 |
国内FX会社は強制ロスカット水準が高めに設定されていますが、海外FX会社は強制ロスカット水準が20%以下の低めの設定になっているのが分かるかと思います。
国内FX会社の多くは証拠金維持率が50〜100%を切ってしまうとロスカットされてしまうことが多いです。
つまり、少しの変動ですぐに強制的なポジション解消が起きてしまい、追証まで確定してしまうこともあるのです。
一方で海外FX会社の水準は10%以下というところもあります。
これは最大レバレッジが多い分、安易な強制ロスカットを避け、短期間で大きな含み損が発生するリスクを回避する配慮がなされているのです。
一般的にロスカット水準が低い会社ほど、最大レバレッジが高い傾向にあります。
強制ロスカットになりにくい、おすすめの海外FX業者
トレード初心者におすすめの強制ロスカットになりにくい海外FX業者を3つご紹介します。
・XM Trading
・AXIORY
・iFOREX
強制ロスカットになりにくい、おすすめの海外FX業者①:XM Trading
XM Tradingも初心者におすすめな会社です。ボーナスが豊富なので資金が少なくても十分にトレードできる環境がそろっています。
また、XMにはロイヤリティプログラムというポイント制度があります。こちらも取引毎にボーナスに変換できるポイントが付与されるという仕組みをとっているので、デイトレードなどととても相性が良いです。
強制ロスカットの水準も20%となっており、国内取引所に比べかなり低く設定されています!
FXの取引が初めての方は、XM Tradingもおすすめです。
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強制ロスカットになりにくい、おすすめの海外FX業者②:AXIORY
AXIORYは、中央アメリカ北東部のユカタン半島にある英連邦王国ベリーズに「Axiory Global Ltd.」として登記しているFX業者です。
AXIORYは、透明性を重視しておりPricewaterhouseCoopers(PwC)の監査の下、顧客資産と会社運営資金の徹底した分別管理と顧客資金の信託保全制度を独自に確立しています。
そのことを認められ、英投資家向けメディアInternational Investor Magazine主催の「International Investor Awards 2020」において、「最高のカスタマーサービス」「最も透明性の高いブローカー」を受賞している信頼性・安全性の高いFX会社です。
ロスカット水準も証拠金の20%以下ですので、強制ロスカットになりづらい取引所の一つと言えるでしょう。
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強制ロスカットになりにくい、おすすめの海外FX業者③:iFOREX
iFOREXは最大レバレッジ400倍と他の海外FXに比べると低めですが、ロスカット水準はなんと脅威の0%です!
これを利用して多くの日本人ユーザーがiFOREXでハイレバ取引を楽しんでおり、通称アイフォ戦士と呼ばれています。
日本語・日本円対応、多くの日本人ユーザーがおり情報が出回りやすいので、安心して利用できると考えられます!
また、iFOREXはMT4やMT5などは使えませんのでご注意ください。独自取引ツールのFXnetViewは画面が見やすく操作性も抜群なのですぐに慣れると考えられます。
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海外FXの強制ロスカットで損をしないためには?
強制ロスカットを回避して海外FXで安全に取引をするためには、以下の2つのポイントを押さえておく必要があります。
詳しく紹介するので、参考にしてみてください!
マージンコールを活用する
マージンコールとは、強制ロスカットの発動前に警告をしてくれるシステムのことです。
別名「ロスカットアラーム」とも呼ばれており、「含み損がこのまま増えると強制ロスカットが発動します」と警告してくれるので、損失が確定するのを防ぐことが可能になります。
このマージンコールを活用すれば、知らないうちに損失が重なる事態を未然に防止できます。
ただし、FX会社の中にはマージンコールがない場合もあるので注意が必要です。
FX会社を選ぶときは、マージンコールの有無を一つの目安にしてみましょう。
レバレッジのかけすぎに注意
レバレッジが大きければ大きいほど証拠金維持率も下がるため、ロスカットの危険性が高まります。
レバレッジをかけすぎると、ちょっとした値動きでも含み損が大きく拡大してしまいます。
値動きによるロスカットのリスクを下げるためには、レバレッジを低くすることが大切です。
FX初心者なら2倍程度のレバレッジから取引を始めてみましょう。
レバレッジを低くすると大きな利益を得にくいのも事実ですが、初心者は大きな利益を狙うよりもFXの取引に慣れることが大切です。
最初のうちは、レバレッジは5〜10倍程度の範囲にして取引に慣れていくことをおすすめします。
また、最初の資金を抑えるためにはボーナスなどを活用することも大事なので、意識して選んでみるようにしましょう!
リスク管理をしっかりと行う
海外FXでトレードをする際は、トレードにおけるリスクを正確に把握して、自分の資金に制限をすることが重要です!
トレードに使う資金やその他投資に使う資金、生活資金などを明確に分け、リスクを分散させるようにしましょう。
トレードで負けて取り戻るために、生活資金を投入することや、借金をしてその資金をトレードに費やすなどした場合、「なんとしてでも取り返したい」といった欲望で平常な心理状態でトレードができずさらに損失を拡大させてしまう可能性があります。
必ず自分で資金の割合を決めるなど、リスク管理を行いましょう
ストップロスを活用する
ストップロスとは、損失の額を一定範囲内に留めるための損切りラインのことです。
ストップロスは逆指値注文(ストップロスオーダー)をあらかじめしておくことによって、自分が許容している損切り価格で自動で決済を行うことができます。
逆指し値注文をすることによって、強制ロスカットを避け、自分の証拠金全てを失うということを防ぐことがでますので、積極的に使用していきましょう。
トレードのプランをしっかりと持つ
海外FXでトレードをする際に、トレードの戦略や目標を定めることでロスカットを防ぐことができます。
トレードのプランを持つことによって、心理状態に左右されない機械的なトレードを行うことができるため、適切な損切りを行うことができます。
損失をしないトレーダーはこの世には存在しません。トレードの上手い人はいかに稼ぐかよりもいかに損をしないのかを考えているのです。
海外FX初心者の方は損切りに対して負の感情を抱くのではなく、必要経費だと割り切って適切な損切りを行いましょう。
海外FXの強制ロスカット まとめ
・強制ロスカットとは?ー投資家保護のため強制的にポジションを決済されること
・強制ロスカットはロスカット水準によって決まる
・海外FX業者の方がロスカットになりづらい
・強制ロスカットにならないためにーストップロスの活用やレバレッジの管理を徹底しよう!
今回は海外FXの強制ロスカットについて紹介しました。
強制ロスカットはトレーダーに借金を作らせないためのシステムですが、実際に発動すると資産が減って損失が確定するリスクもあります。
ただ、強制ロスカットの水準が低い海外FXを利用すれば、柔軟なトレードが可能になるのも事実です。
強制ロスカットで損しないためにも、マージンコールを活用してレバレッジをかけすぎないように注意しましょう。
この記事を読んで強制ロスカットの仕組みを理解し、海外FX取引を始める際の参考にしてみてください。